三重県や愛媛県の真珠養殖場において発生しているアコヤ貝の外套膜が萎縮する症状や死亡について、稚貝の死亡率が70%になるなど、稚貝での死亡が高いことがこれまで調査していた実態調査により判明しました、また、稚貝の死亡は複数年にわたって影響が出ることが分かってきました。
県では原因究明に努めてきたところ、貝自体に病気を疑うような症状は発見されず、明確な原因は得られていませんでしたが、その後、県の水産研究所で水温や赤潮等の漁場環境や飼育条件の影響を調査したところ、冬季の海水温が高くなったため、餌が少なくなり、アコヤ貝の栄養不足に作用し、その後の萎縮や斃死の発生に影響している可能性が有ることが分かってきました。
県では、被害を受けた養殖業者の方々の不安を解消するため、相談窓口を設置し10月から経営支援策として、漁業近代化資金等の制度資金を無利子化する支援を始めました。
今後は、稚貝を安定供給するため、来年1月から稚貝を生産できるように、三重県水産振興事業団と準備を進めています。
環境保全